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2022年09月02日
彦根東高校同窓会 金亀会会員の皆様におかれましては、ますますご健勝でご活躍のことと心よりお慶び申し上げます。平素より母校の発展並びに同窓会活動に深いご理解とご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
彦根東高等学校の歴史は、「彦根学校」が旧彦根藩士外村省吾先生を校長として開校した明治9年(1876年)に始まります。その源流は、寛政11年(1799年)第11代藩主直中公が創設された藩校「稽古館」(後に「弘道館」と改名)にあり、彦根藩祖井伊直政公の関ヶ原の合戦における赤備えの武勇とともに、常に先陣を駆け抜け死地を切り開く、「文武両道」「赤鬼魂」の伝統を継承しております。第13代藩主直弼公は、物事の道理、根本的な原理を遡り、徹底的に研究し、ひとつことを始めると、自分が納得して究めるまで諦めない性格の持ち主でした。茶の湯を極めるという夢を持ち、当時の「書院の茶の湯」を否定し、原点としての茶は何なのかを生涯追究しました。現在でも流派を問わず茶の湯のバイブルとして用いられている『茶湯一会集』は井伊直弼公が著した茶書です。『茶湯一会集』に書かれた「一期一会」とは、「茶会における人と人との交友は、たとえ何度同じ人と会を交えようとも、一会ごとに一期(一生)に一度のものと考えるべきである」と直弼公が達した茶の極意であり、自分の流儀を追究するなかで、完成させたものでした。物事の原点(根源)に遡り思考を繰り返し、新たなコトやモノを創造し、世に先駆け世間に問うことこそ、母校の「文武両道」「赤鬼魂」だと考えます。
金亀会は、明治9年(1876年)の彦根学校開校以来、幾多の変遷を経た現在の母校の同窓会です。名称につきましては、昭和45(年1970年)11月3日の総会において、前身の同窓会組織を金亀会と改名し現在に至ります。そして、先に述べました関ヶ原の合戦で武勇の名を馳せた井伊直政公の「赤鬼魂」と彦根藩に伝わる「文武両道」の精神を脈々と受け継いだ校風は政界、官界、学界や実業界へと逸材を輩出し、3万数千名余の同窓生には地元滋賀県はもとより全国各地で活躍いただいており、支部も東京金亀会、東海金亀会、関西金亀会、滋賀金亀会の4つで構成されています。
「滋賀県立彦根東高等学校 金亀会会則」第2条において、「本会は会員相互の交誼を厚くし、会員と母校との関係を親密にする」ことを目的と定めており、同窓生の親睦を図る活動と母校への支援を行っています。
結びに、母校は、令和8年(2026年)には創立150周年という大きな節目の年を迎えます。創立150周年を迎える高等学校は全国的にも少なく、滋賀県内では1番目となります。また、学校が位置する彦根城内は、令和9年(2027年)世界遺産登録を目指しています。このような伝統と素晴らしい環境の下、金亀会の伝統は多くの先輩方の活躍により培われてきました。今一度、会の基盤強化と発展のため、より一層のご指導ご鞭撻をお願いし、ご挨拶とさせていただきます。
金亀会会長 上田健一郎